レンタルとリースの違い
レンタル、リースと一言で言いますが、二つの違いはどんなところにあるのでしょうか?また、そもそものスタートは?
ここではそんなちょっとしたお話を紹介します。
レンタルとは、リースとは?
スタートは古代ローマ
リースという言葉は、英語の賃貸借する、という意味。その原形は古代ローマ帝国の時代に、地中海貿易の商人に対して船を貸すことからはじまったとも、ローマ法の中に土地や建物を他人に一定期間貸借することを認めたところから来ているともいわれています。いわば、紀元前から存在していたビジネスということになりますね。
近代リースの祖はやはりアメリカから
第二次大戦後の1952年(昭和27年)になると、それまでの「モノ」を貸すスタイルではなく、財政的、金融的なスタンスでリースを捉えた「U.S.リーシング社」が誕生。日本語で定義されるリース、「企業に対して設備調達の一手段(一種の金融手段)として機械・設備を長期間貸借する」ことを主目的としたビジネスがスタート。
日本でも1963年(昭和38年)にリース専門会社が産声をあげました。そのビジネスエリアは瞬く間に広がり、現在では日本全国の企業の10%近くが、コピー機やパソコン、営業車など、何らかの形で設備調達にリース制度を導入するまでに成長しています。
従来はリースといえば基本的には法人を対象としたものでしたが、現在では様子もかわり、個人向けのリースも数多く登場しています。投資額(購入金額)や使用頻度を考えて使い分けていく時代が訪れたということでしょうか。
※参考資料リースの知識:宮内義彦 著(日経文庫)
レンタルとリースの違いとは?
レンタルとリースはどこが違うのでしょう。
そんな疑問にお答えすべく、一覧にしてみました。ご参考にどうぞ。
条 件 | レンタル | リース |
---|---|---|
契約期間 | 短期 | 中長期 |
対象物件 | 予め設定されたレンタル会社の取り扱い商品 | ユーザが選定 |
中途解約の可否 | 可能 | 不可 |
ユーザー | 不特定多数 | 特定 |
所有権 | レンタル会社に帰属 | リース会社に帰属 |
保守管理 | レンタル会社が行う | ユーザ自身が行う |
資産計上 | レンタル会社において資産計上 | リース会社において資産計上 |
目的と期間に合わせて、上手に使い分けることがポイントですね!